第6回 SGEPSS分科会 「中間圏・熱圏・電離圏研究会」会合報告

場所: 幕張メッセ国際会議場 101B会場

日時: 平成16年(2004年)5月10日(月) 12:15〜13:30

出席者:野澤悟徳・西谷望・大塚雄一・津川卓也・足立和寛・品川裕之・塩川和夫(名大STE研)、丸山隆・田中良昌・斎藤享・川村誠治・ 国武学・村山泰啓・久保田実・石井守(NICT)、 斎藤昭則・寺石周平(京大理)、前田佐和子(京都女子大)、阿部琢美・吉村玲子・小泉宜子・栗原純一(JAXA/ISAS)、 大矢浩代(千葉大)、下山学(東大理)、伊澤昌彦(東海大工)、野口克行(JAXA/EORC)、田口真(NIPR)、木山喜隆(新潟大理)、 細川敬祐(電通大)、高橋芳幸(北大)、村田功(東北大)他 (出席表記載分のみ)

議題

1.報告事項

     秋学会コンビーナ制について(京大RISH 山本 衛)

    世話人について(NICT 石井 守)

   アンケート依頼(NICT 石井 守)


    学生賞報告(京大理 斎藤昭則)

学会での学生発表賞を新しく作るための働きかけについて報告を行った。 昨年9月のMTI分科会で学生発 表賞を作ってはどうかという提案が出され、 SGEPSS運営委員会に提案された。試験的に、昨年秋のSGEPSSにおける 「大気圏」と「熱圏・電離圏」のセッションで、MTI分科会の7名によって 模擬的に採点と評価を行った。これらの経緯と結果をまとめて3月の SGEPSS運営委員会に提出した。それをうけて、今合同大会における SGEPSS運営委員会で学生発表賞を出す方針が決定された。模擬審査や 事前の議論等における、賞の設置に向けたMTI分科会としての熱意が反映されて 学会の決定を得たと思われるので、ご協力頂いた皆様に感謝いたします。」 

   MTI研究集会アナウンス(東北大 藤原 均)     

2.話題提供

阿部琢美(JAXA/ISAS)「北欧ロケットキャンペーンの紹介」

今年12月にノルウエーのアンドーヤ基地から打ち上げる予定の観測ロケットを中心とした極域熱圏下部ロケット観測計画(通称:DELTAキャンペーン)について報告を行った。
概要は次の通りである。

極域の熱圏下部ではオーロラ活動に伴い極めて激しい大気の運動が生起することが次第に明らかになりつつある。このような擾乱は超高層大気の構造を大きく変えダイナミックスを支配する可能性をもっている。最近の衛星観測と数値シミュレーションによる大規模構造とダイナミクスは徐々に解明されつつあるが、直接観測データの不足のため理解はあまり進んでいない。
本キャンペーンでは次に掲げる3つの観測手段を同時に遂行することによって、オーロラ活動に伴う熱圏下部での総合的観測を行い擾乱現象の解明を目指す。
  1)ロケット搭載観測機器による中性大気温度、オーロラ発光、プラズマ温度・密度の高度分布の観測
  2)EISCATレーダーによる電子密度、電子温度、イオン温度の観測
  3)ファブリペロー干渉計によるオーロラ発光層付近の大気の風速と温度の観測

この他Naライダー、MFレーダーなど、キャンペーン中の地上観測についてノルウエー、英国等の研究者と打ち合わせを行っている。さらにキャンペーンに合わせた観測が可能な方がいれば是非ともお願いしたい。

堤 雅基(極地研)「2002年南極突然昇温の際の中間圏風速・温度観測結果」

山本 衛(京大RISH)「2004年5-9月E/F領域FAIの同時観測」


懇親会

会場: 和食処・酒処 乃の木(JR海浜幕張駅前)
日時: 平成16年5月10日(月) 19:00〜21:00

参加者数: 社会人 18人、ポスドク 8人、学生 11人 計 37人

収支;
収入 パーマネント 5,000円/人 × 18人 = 90,000円
      ポスドク 4,000円/人 x 8人 = 32,000円
      学生 3,000円/人 × 11人 = 33,000円
      計155,000円

 支出 飲食費 143,430円

11,570円黒字でした。前回黒字分4,442円と併せて16,012円を次回に持ち越します

以上、文責 石井 守 (情報通信研究機構) 

 


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